西武そごうの正月の新聞広告だそうです。
西武百貨店、西武セゾングループと言えば、私が学生時代~社会人になった頃はイケてる会社。当時、先端の文化を創り出す会社でした。
学生時代、西武百貨店内の飲食店でバイトをして、出入りしているだけでワクワク感を売り場から感じていました。
元日の朝日新聞などに掲載された、そごう・西武の全面広告「さ、ひっくり返そう。」。
中央部分に炎鵬関の写真が小さくあって、その上にはこんな文章がつづられています。
◇ ◇ ◇
大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。
そのまま読むとネガティブな文章ですが、その下にはこう書かれています。
「ここまで読んでくださったあなたへ。文章を下から上へ、一行ずつ読んでみてください。逆転劇が始まります」
一行ずつ逆さに読んでみると、先ほどとは正反対のポジティブな内容に変わります。
前向きでいいですよね。
話題になる広告の見本ですネ。
ただ、これで本当に集客、売上がアップするかは疑問。
おそらく広告代理店の秀逸なコピーライターが考えたものでしょう。
コピーライターさんの“応援メッセージ”を一般顧客よりも、西武そごうの社員さんがしっかり受け止めるか? 具体的な形にしていけるかどうか。
たぶんコピーライターさんも西武セゾンに憧れた私と同世代?
今、西武そごうで幹部職を担っている方々も同世代?
“大逆転は起こりうる”
縮小均衡の道だけでなく、「この言葉を現実にしてやろう!」の強い想いで“大逆転”頑張ってほしいですね。